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既存の組織との連携

−行政をチェックする機関としては、会計監査院という既存の組織がありますが、それらとの連携の状況はいかがお考えですか?
「第145回国会で、行政監視委員会はODA予算について、だいぶ質疑を重ねて、決議をしました。そしてODA予算の是正点などについて、今年の通 常国会で、会計検査院に検査委託をしています。これは国会法第105条にある、議員の委員会は会計検査院をして、会計検査をせしめることができるという規定(『各議院又は各議院の委員会は、審査又は調査のため必要があるときは、会計監査院に対し、
特定の事項について会計検査を行い、その結果を報告するよう求めることができる。』)を使って、ODA予算の正常化の決議を会計検査院に検査委託をしたものです。
 これについて、会計検査院に非常に張りきって取り組んでいただいておりまして、その担当の部門の増員をして、一生懸命、検査されています。われわれとしても、その活動をバックアップしようということで、『会計検査院の検査体制の充実強化に関する決議』(別 項B参照)を出しました。


 政府部内とはいえ、独立機関である会計検査院と、立法府の行政監視委員会が良い関係のタッグを組んで、効果 的な行政監視や会計検査を実施していこうということになっています。これは画期的だと思いますし、私としても、この路線をいっそう進めていきたいと思っています。
 また政府部内における行政の執行状況を監視するセクションとして、総務庁の行政監察局があります。ここは行政監察を定期的に行っていて、アウトプットを出しているわけです。この公団のこの投資の意味が分からないとか、
この不採算部門は早く整理したほうがいいなど、さまざまな有益な監査結果 を出しているのですが、これまでは、それをきちんと吸い上げるメカニズムが機能していなかったきらいがあります。ですから行政監察局の報告は行政監視委員会で聴取して、それを質疑の俎上に乗せるなど、フォローしていく。行政監察局とはそのような有機的な連携を図っていきたいと考えています」



 
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