キャリアコンサルタントとは?魅力・活用のフィールド
働き方の変化、リスキリングへの対応が期待される専門家としての人気が高い資格です。
「キャリアコンサルタント」とはどのような資格か、どのような仕事ができるのか?資格取得のメリットとは?キャリアコンサルタントの将来性や魅力をご紹介します。
キャリアコンサルタントとは
「キャリアコンサルタント」※は、キャリアに関する相談のプロフェッショナルです。
「キャリア」とは、個人が生涯にわたって“自己実現する過程“といえます。就職や転職などの職業選択にとどまらず、スキルアップ、学びなおし(リスキリング)、自身の働き方や生き方の見直し(キャリアデザイン)も含めた広い意味で捉えられています。
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングという相談(面談)を通じて、相談者自身が「こうなりたい」「こうありたい」を自ら見い出し、好ましい「キャリア」を作り上げていくサポートをします。「働く」を中心に、「学ぶ」「自分らしく生きる」を含めた人生全般(ライフキャリア)を一緒に考える役割です。
- ※「キャリアコンサルタント」は2016年4月に民間資格から国家資格となりました。 資格がなくても相談業務はできますが、「キャリアコンサルタント」と名乗ってキャリアコンサルティングを行うためには資格取得が必要です(名称独占資格)。
- ※国への登録、5年ごとの更新が必要であり、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。国が信用を付与したことで、キャリアに関する相談が安心してできるようになりました。
キャリアコンサルタントが注目される背景
一人一人が自らキャリアを作り上げていくことがあたりまえの社会へ。
誰もが初めて直面する複雑で不透明な時代に、
キャリアコンサルタントの役割はますます重要に
【キャリアコンサルタントを取り巻く環境の変化】
1991〜 | バブル崩壊、企業のリストラ増 再就職支援の専門人材として注目 |
---|---|
2008年 | リーマンショック 転職、スキルアップ支援の専門家として浸透 |
2020年 | 新型コロナウィルス感染拡大 |
現在 | DX、デジタル社会、リスキリング、ジョブ型雇用への移行などの雇用環境の変化 |
日本社会は1990年代から大きな変革が続いています。就職氷河期、経済成長の失われた30年、グローバル化の進展、産業の構造改革、リーマンショック、IT革命・DX化、そして2020年の新型コロナウィルス対応、それに続くウクライナ戦争への対応…。私たちは、社会の歴史的転換が続く激動の時代を生きています。
「働く」側に視点を移すと、経済の低迷・雇用不安増大・デジタル化推進などにより、個人の価値観にも大きな変化が生じています。働き方や将来設計の見直しに直面する中で、この時代を生き抜く術(すべ)を見出せず方向性に迷う方も増えています。
このような社会においてはロールモデルを見つけることが困難です。社会が複雑化し、常に変化し続ける以上、誰かの価値観、生き方、働き方を真似ても各自の状況に合わないのです。そのため、一人ひとりが、自身の生き方、働き方と向き合う、キャリア・オーナーシップ(主体的にキャリアをハンドリングすること)の意識が必要です。
キャリアコンサルタントは、このように激変し不透明な社会において、国民の福祉を支える国家資格を与えられたプロフェッショナルとして、すべて国民のキャリア・オーナーシップを支援する役割へと、その存在意義が広がっています。
そして、キャリアコンサルタントを目指し学ぶことは、何よりも自身のキャリア・オーナーシップ実現に役に立ちます。自身のセカンドキャリア、副業(複業)など、人生を充実させるために資格を目指す人が増えてきています。
キャリアコンサルタントの魅力
社会から求められる資格
社会が激変し、先が見えない状況の中で、どのように自身の働き方、生き方、学び方を選択すればよいのか?今や、自分のキャリアは企業や組織に依存するのではなく自ら開発し、作り上げていく必要があります。この大転換は、私たちにとって初めての経験といえます。この「自分のキャリアを自分で考える」をサポートできる専門人材こそ、キャリアコンサルタントなのです。
活躍の幅が広い
キャリアコンサルタントの活躍の舞台を紹介します。企業内から副業(複業)、独立まで幅広い領域で活動しています。
- あなたの舞台で活かすあなた自身の経験
- 「あなた自身の強み」
ダブル・トリプルライセンス、専門・得意分野、
介護・子育て経験など
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「キャリアコンサルタント」
- 1.企業内
- 定着支援、離職防止、ワーク・ライフ・バランス推進、メンタルヘルスマネジメント、研修プログラム作成・実施
- 2.人材会社
- キャリアアドバイザー・人材コーディネーター、人事コンサルタント、登録者への就業フォロー、マッチング、再就職支援
- 3.教育機関
- 【大学・短大・専門学校】
キャリアセンター ・エントリーシート作成支援 ・キャリア教育プログラム策定・実施・企業情報収集・企業開拓
【小・中・高等学校】
キャリア教育・スクールカウンセラー
【職業訓練校】
訓練対象者に対するキャリアコンサルティング
- 4.公的支援機関(公共・官公庁からの委託事業)
- ハローワーク・ジョブカフェ・若者サポートステーションでのキャリアコンサルティング
- 5.医療・福祉関連
- ソーシャルワーカー(ケースワーカー・医療ソーシャルワーカー・相談員)・両立支援コーディネーター
- 6.NPO法人・自治体
- 社会貢献・社会課題解決・パラレルキャリア(副業・複業)・生涯学習・ボランティア
就職・転職に役立つ
キャリアコンサルタントの中心的な業務の一つが、就職・転職のサポートです。自己PR・志望動機作成、業界や仕事理解の促進などを手助けします。
キャリアコンサルタントは、就職・転職のための情報収集、知識、スキルをまず自ら学び、そのノウハウを相談者に提供します。また、相談者を通じて、自身の知らない業界や働き方、また多様な個人の価値観などと触れることになります。それらの経験はキャリアコンサルタントの成長につながり、キャリアコンサルタント自らの就職・転職に役立つことは言うまでもありません。
日々の仕事や生活に役立つ
キャリアコンサルタント養成講座では、人の話を丁寧に聴く「傾聴」、相手の言いたいことを受け入れて理解しようとする姿勢「受容・共感」などのコミュニケーションスキルについて演習を交えて学びます。これらのコミュニケーションスキルは、仕事や地域社会、家庭でも大いに役に立ちます。
また、キャリアについての考え方、メンタルヘルス、社会情勢、社会課題等さまざまな知識を得ることで、自分自身を見つめ直し、新たなキャリアを作る機会になります。自身はもとより、お子さんの進路選択や教育についても、新たな視点を得ることができるかもしれません。
何より、自分の生活をより充実させるために「キャリアコンサルタントの学び」をお勧めします。
「高い合格率」の国家試験!
キャリアコンサルタント試験の合格率の平均は学科試験・実技試験ともにそれぞれ65%程度です。※
資格名 | 合格率 | 勉強時間(約) | 試験実施回数 |
---|---|---|---|
キャリアコンサルタント | 65%前後 | 200時間 | 年3回 |
司法書士 | 4〜5% | 3,000時間 | 年1回 |
中小企業診断士 | 5〜7% | 1,000時間 | 年1回 |
社会保険労務士 | 6%前後 | 1,000時間 | 年1回 |
行政書士 | 10%前後 | 800時間 | 年1回 |
宅地建物取引士 | 15〜17% | 300時間 | 年1回 |
キャリアコンサルタント国家試験は学科試験と実技試験があります。年3回(3月・7月・11月(2023年時点))実施され、学科・実技試験いずれかが不合格の場合でも(片合格)、次回以降で不合格の試験のみ受験でき、両方合格すれば「キャリアコンサルタント国家試験」合格となります。
合格率が高く受験機会も多いことから、早期の資格取得が見込め、チャレンジしやすい国家資格といえます。
※LECが試験対策講座を実施している国家試験の合格率は、司法書士5%程度、社会保険労務士6%前後、行政書士10%前後、中小企業診断士5%前後で試験回数も年1回しかなく、いわゆる『難関資格』であり、相応の勉強が必要といわれています。
キャリアコンサルタントになるためには
キャリアコンサルタントを名乗るには国家試験を受験し、学科試験・実技試験に合格する必要があります。キャリアコンサルタントの試験は以下いずれかの条件を満たすと受験可能です。
- 厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント養成講座の修了者。
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談実務業務を3年以上経験している者。
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格者。
- その他、上記の項目と同等以上の能力を有する者。
また、国家試験キャリアコンサルタント合格後は厚生労働大臣が認定する更新講習を受講し、5年ごとの更新が必要です。
さらに、上位資格として、国家検定「キャリアコンサルティング技能士」があります。
LECでは厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント養成講座から国家試験(学科・実技)の対策講座、キャリアコンサルタント試験合格後の更新講習や国家検定「キャリアコンサルティング技能士」対策講座もご用意しています。
LECはキャリアに関するさまざまなステージの学びを応援しています!
キャリアコンサルタントの資格体系
- 1級キャリアコンサルティング技能士
- 指導者としての専門性を追求
スーパーバイザーとして「キャリアコンサルタント」を指導
- 2級キャリアコンサルティング技能士
- 「キャリアコンサルタント」がさらに実務経験を積むことで、上位資格の「技能士」へ
- キャリアコンサルタント
- まずはここから。国家試験合格・資格登録により「キャリアコンサルタント」と名乗って仕事をすることができます。
※国家資格キャリアコンサルタント試験を受ける方の9割程度が「キャリアコンサルタント養成講座」を受講しています。(厚生労働省調査より)
LECキャリアコンサルタント講座の強み
- 強み①
LEC45年の実績と信頼 -
資格学校として45年、キャリアコンサルタント養成22年。長きにわたる実績と信頼があります。
LECキャリアコンサルタント養成講座は、厚生労働大臣認定講座かつ厚生労働大臣指定専門実践教育訓練給付対象講座です。他にも、更新講習など国から認められた講座を多数展開しています。
- 強み②
現場を知る「実務家」講師を登用 -
テキスト・講師・カリキュラム、講座の重要要素は経験と蓄積で勝負!
専門家書きおろしのオリジナルテキスト、実務家講師の登用、効率的・効果的な学びのためのコンテンツを提供しています。
- 強み③
選べる豊富な学習スタイル -
LECキャリアコンサルタント講座は、学びやすさも考慮。
養成講座・更新講習は、講師や他の受講生と共に研鑽する「通学」、場所を選ばず双方向講義が受けられる「オンライン(Zoom)」。
試験対策講座はこれらに加えて自身の都合で着実に学べる「通信Web」。
ライフスタイルに合わせ、受講形態を選べる講座も多数あります。
- 強み④
大手資格学校だからできる受講料への還元 -
全国に学校・教室を有し、1000を超える講座開講によるスケールメリットを受講生に還元!受講料や利便性の面で学びやすく。各種割引制度も充実。
異なるライフステージでの学びを応援しています。
- 強み⑤
資格取得後のサポート(NPO生涯学習) -
講座修了後の学びと活躍も応援します!NPO生涯学習は2002年に東京都から認証を受けたLECの関連法人です。
キャリアコンサルタントは資格取得後の学びとネットワーク(人脈・横のつながり)が活躍には特に重要です。 仲間とともに活躍の幅を広げましょう。
LECがおすすめする講座
LECはこれからキャリアコンサルタントを目指したい方からキャリアコンサルタントとして更なるキャリアステップを踏み出したい方まで、自己研鑽をサポートするカリキュラムを提供します。
- キャリアコンサルタント
養成講座 -
これからキャリアコンサルタントを目指したい方
- 国家試験対策講座
-
養成講座修了生または実務経験で国家試験の対策をしたい方
- 2級キャリアコンサルティング技能士検定対策講座
-
キャリアコンサルタントに合格し、更なるキャリアアップを目指す方
- 1級キャリアコンサルティング技能士検定対策講座
-
指導者としての専門性を追求・スーパーバイザーとして「キャリアコンサルタント」を指導したい方
- 更新講習
-
資格更新のため更新講習を受けたい方・キャリアコンサルタントとして自己研鑽に励みたい方
- 書籍・教材
-
キャリアコンサルタントの資格取得に向けた書籍や教材をご紹介いたします。
個別受講相談
- ・資格や試験について詳しく知りたい方
- ・学習方法やカリキュラムなどの流れを掴みたい方
- ・自分に合った最適な講座・割引を提案してほしい方
LECでは受講前の受講相談も実施しています。
受講相談は各本校にお問い合わせください。
よくある質問
- キャリアコンサルタント、キャリアアドバイザー、キャリアカウンセラーの違いはなんですか。
- キャリアカウンセリングを行う人という意味では違いはありません。キャリアに関する資格名称は、民間団体によってさまざまです。
- キャリアコンサルタント資格を取得後、どのような就職先がありますか。
- キャリアコンサルタントの業務は多岐にわたります。
- ハローワークや自治体などの公的機関主催の求職活動支援・キャリア開発支援セミナー講師、ファシリテーター、カウンセラー
- 大学・高校・専門学校等の就職指導員、キャリアセンター職員
- 人材派遣・人材紹介会社、再就職支援会社での人材コーディネーター
- 人事部で研修等の社内キャリアプランニングや、退職後の人生設計相談業務、社内カウンセラー
- 社会保険労務士・中小企業診断士・FPなど他資格とのWライセンスによる業務拡大
- キャリアコンサルタントとして独立開業
- LECでは雇用支援事業として、各労働局の求職活動支援セミナーや自治体の雇用関係の事業を受託しています。
- 現在の業界の現状や役割について教えてください。
- 平成26年7月に厚生労働省は、今後10年間でキャリアコンサルタントを10万人とする「キャリアコンサルタント養成計画」を発表しました。今後、民間企業にキャリアコンサルタントが幅広く配置され、活躍の場が広まっていくと予想されます。企業におけるキャリアコンサルタントの業務は、面談業務、キャリア研修、ワークライフバランスの推進、メンタルヘルス支援、ハラスメント防止など、広範囲で多岐に渡っています。
キャリアコンサルタント試験制度の
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