重要度がランク付けされたテキストで効率的に学習!
Y・Y さん 20代
- 2023年6月検定向け[1級パーフェクトコース/通信Web]受講
- 2024年6月検定(第167回)合格
簿記検定を目指した理由
大学入学直後から就活を見据えて、会計の資格である日商簿記検定の勉強を始めました。初学でしたが、半年程で3級及び2級の両方に合格しました。2級までの勉強をしている中で、簿記・会計という分野に対してより興味を持ち、試験合格後にさらに上の級に挑戦したいという思いが強くなりました。
また、大学での講義で会計学や経営学、金融論のような簿記・会計に関する講義を受講していました。そこで、複数の講義が簿記の知識を基に理解ができるおもしろさや楽しさのようなものを感じ、それが日商簿記検定の中でも最難関である1級への挑戦のモチベーションにもなりました。
LECを選んだきっかけ
簿記2級講座もLECで受講しており、当時受けていた授業が理解しやすい講義であったため、1級でも引き続きLECで受講したいという思いもありました。2級受講時は、当時の商業簿記・工業簿記の担当講師であった富田先生の授業を受けていました。富田先生の授業では、ポイントを的確に解説するだけでなく、点数の取り方や合格までの道のりのような受験戦略も詳細に説明されていたので、その講義を1級でも受けたいという考えから1級講座もLECを選びました。
LEC講座・教材・講師の良かったところ
LECの教材で良かったところは、商会テキスト、工原テキストのそれぞれの論点ごとに学習優先度がランク付けされているところだと思います。日商簿記1級の範囲は2級と比較してもとても広く、全ての範囲を完璧にすることは非常に難しいです。そして、3、2級と違い足切りがある相対試験という特性上、受験戦略的に必ず得点しなければならないような論点や埋没となるであろう論点等に分け、勉強時間にメリハリをつけることが重要になります。そこで、LECのテキストは各論点にランク付けされているため、復習時にどのような時間配分にするかひと目で分かるようになっている点はとても良かったと思います。
復習や学習方法で工夫したところ
復習の時に意識したことは、論点に対する「理解」を深めることです。テキストや解法の丸暗記は短期的には点数が伸びるかもしれませんが、想定外の問われ方や異なる文言にされた時に対応できなくなる可能性があります。しかし、「理解」することで現場対応が必要な問題でも解答を導き出すことができます。そこで、会計基準や原価計算基準の背景や趣旨を踏まえてインプット学習することがアウトプット期に非常に有用になります。
私が合格した受験回では、工業簿記・原価計算で資料や推定箇所の多い問題と会話文形式の問題が出題されました。解法に迷う問われ方であっても「理解」した知識を基に問題を俯瞰的に見て資料を落ち着いて読み解くと、比較的単純な問いであると気づくことができ、9割を超えた得点をとることができました。
これから受験される方へ
日商簿記1級は、簿記・会計資格の中でも非常に難易度が高い試験です。しかし、その試験で合格するために必要なことは、出題されたら手も足も出ない論点、いわゆる捨て論点を作らないことだと思います。足切りがある相対試験では、解けない論点が複数あると他の受験生と差が大きくでてしまいます。そこで、どの範囲がでてもある程度点数が狙えるくらいの実力をつけなければなりません。特に、計算問題の点数はアウトプットの量に比例するといっても過言ではありません。私は、アウトプット時に問題集の回転を中心に行い、直前期は過去問を複数年分解きました。そこで、苦手または間違えが多い論点を徹底的に洗い出し、その修正を繰り返し行うことで、全体的な点数の底上げが可能になり合格への力をつけることができました。
商業簿記はこう攻略した
私は商業簿記を苦手としていましたが、商業簿記は出題の傾向が比較的単純であるという点に気づいたことが合格の大きな一歩になったと思います。商業簿記は資料を基にした財務諸表の作成が問われ、特に収益認識の会計処理は近年でほぼ毎回出題されています。その他の大問は商業簿記と比較すると様々なパターンによる出題が見られます。そこで、商業簿記は過去問を複数解くことで、解法パターンを定着させ安定的に点数を取りにいける分野であると気づきました。実際、私は2回不合格になりましたが、その2回とも商業簿記でうまく点数が取れず全体の合格点に至らなかった経験があります。しかし、3回目の受験前は商業簿記の出題傾向や解く手順を過去問をたくさん解くことで定着させました。
会計学や工業簿記・原価計算は計算の地力が大きく点数に反映されるため、本試験前でも過去問漬けではなく基本的な会計処理をミスなく行うという練習をしていました。