野口 孝宏さん
受験回数 | 1回一発合格 |
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受験回数 | 1回一発合格 |
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受講講座 | 2018年管業・マン管W合格コース【通信】 |
マンションのことを知りたい、その一心でチャレンジ!
受験動機は、仕事上のものではなく、ひとえに、「マンションのことを知りたい」というものでした。長年、社宅暮らしをしていましたが、そこを退去し、マンションに居住することになりました。しかしながら、これまでの人生でマンション暮らしをしたことがないため、マンションに関する基本的な知識が圧倒的に乏しい状況。そこで、居住しているマンションのことを知りたい、管理組合の理事になる前にある程度の知識を身に付けておきたい、そのような思いからマン管試験の受験を考えました。
マンション管理業務に従事するわけではないので、管業試験のことは当初は念頭にありませんでしたが、LECの講座説明会を聞いた後、「管業試験とマン管試験は出題分野の多くが重複しており、双方の勉強をすることは効率的・効果的」と思い、W合格に向けて勉強を開始しました。
初学者、かつ、不動産関係業務ゼロからの“1発W合格”
私は初学者であり、かつ、不動産関係の業務経験はゼロでしたが、マン管試験及び管業試験を受験1回でW合格することができました。私がW合格したポイントは、①長期的スパンで計画的に学習を進めたこと、②インプット&アウトプットを併用したこと、③スキマ時間を活用したこと、④余力があってもなくても、多くのものに手を出さなかったこと、と思っています。
①長期的スパンでの計画的な学習
不動産関係の業務経験のある方々に比べて、基本的な知識という面で「周回遅れ」でしたので、1年程度の長期スパンで勉強を進めることを決めました。試験日から逆算し、1週間前までに、1か月前までに、3か月前までに、半年前までに……それぞれ何をするかという具合に、大まかな目標を立てて進めていました。LECの講座が最良のペースメーカーで、送られてくる教材をためずにWeb講義を聴講するということで、スムーズに計画的な学習を確立することができました。また、入門講座から答練までの間に、複数の講師の話を聴講し、講義内容もさることながら、各講師の試験に対する考え、合格のポイントを把握することができ、非常に頼もしい「チューター」的存在でもありました。感謝申し上げます。
②インプット&アウトプットの併用
資格試験の勉強という点では、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーなど他の資格試験での成功体験がありましたので、基本的な学習方法は過去例にならいました。具体的には、インプット期(4月頃まで)であっても、一つの単元・テーマが終わった段階で、アウトプット(問題演習)を行うことで、知識の定着を図り、出題分野の傾向、問題文の癖などに対する「土地勘」を身に付けていました。アウトプット期(5月以降)は、過去問演習や答練を進め、必要に応じてインプットのテキストを参照することとしました。過去問演習は、LECの過去問集のみを使い、全ての問題を3回くらいやりましたが、最後の1か月は苦手分野や、これまで複数回間違えた問題に絞って取り組みました。これにより、「捨て科目」をなくすことができたと感じています。もちろん、法令系分野(特に民法、区分所有法、標準管理規約、適正化法)については、確実に基礎固めをする、勘違いやケアレスミスをしない、ということが鉄則です。しかし、安定的に合格圏内の得点を維持するにはそれだけでは足りず、加えて、得点源にしづらい建築・設備系分野も、「それなりに」得点できるようにすることが鍵になると実感しました。
③時間は創るもの―スキマ時間の有効活用―
私は通常の仕事のほか、平日の朝・夜そして休日は家事・育児があるため、まとまった時間を取ることができませんでした。そこで、家族が寝静まった後の21時頃から1時間〜1時間半程度の学習を毎日のように続けるとともに、通勤・退勤時の電車の中で、また、昼休みの時間や人との待ち時間を使って、学習を進めました。通勤時など自宅以外の場では、問題演習を中心に取り組みました。
とにかく、短い時間でもいいので、数問でもいいので、毎日のように問題演習に当たる、これが大事だと考えます。
④手を広げない―余力があっても、そこはガマン―
極端な言い方をすれば、「試験に合格する程度の知識」を身に付ければよい、こういうスタンスが結果的に合格につながったと思っています。様々なテキストに手を出したり、得意分野を深堀りしたりと、余力が出てくるとついつい手を広げてしまいがちですが、かえって混乱したり、消化不良になったり、非効率な勉強となってしまいます。より専門的な知識を身に付けたいのであれば、試験合格後にじっくりと。このスタンスを持つことで、集中的な試験対策ができました。
皆さんへのメッセージ―1点を獲得することに貪欲に!―
苦手科目を克服するのは難しいかもしれません。また、苦手意識はないものの、得点が伸び悩む科目もあるかもしれません。そのような状況でも、焦らずに、着実に、やるべきこと(特に、過去問演習、理解不足の項目の再整理)をやることをお勧めします。「捨て科目」は作らないでください。
そして、試験本番では、1点でも多く獲る、その気持ちで臨んでください。多肢選択式しかないマン管・管業試験の場合、1点の差が致命傷にもなります。問題文を読むときに細心の注意を払ったり、初見の出題テーマであっても想像力や常識を働かせて解答したりと、何とか1点でも多く獲得するようにしてください。
最後に、試験当日の経験をお話しします。マン管・管業試験は寒い季節に実施されます。私が受験した試験会場は、マン管・管業試験ともに暖房が入っていないか、効きが悪いかで、非常に寒い部屋でした。私も含め、コートを着用したまま受験していた人が多かったです。寒さのために思考力が低下してしまうと、1点を失うことにもつながります。試験当日までの体調管理、試験当日の寒さ対策などにも十分留意してください。
本稿をお読みになった皆さんが合格することを祈念しております。