2022年1月26日 LEC資格トピックス
「あなたに備えられし武器診断」を、2021年公務員合格者、LEC公務員講座講師・面接指導講師、LEC資格講座講師に実際に受験してもらい、結果に関するアンケートを集計しました。
公務員合格者の回答結果
武器診断では、キャリアアンカーと呼ばれる「働くうえで大事にしたい価値観」を16個の質問から判定しています。結果を出す際、2つの価値観を組み合わせています。例えば、公務員合格者の約半数が当てはまった「シールド」は「誰かをサポートすることにやりがいを感じる」価値観(人助け)と、「地元や家族を大切にする」価値観(地元)の組み合わせです。
公務員と聞くと、身分・給与の安定性や、仕事とプライベートのバランスという待遇面が魅力と捉えられがちですが、安定×人助けの「ポーション」や安定×地元の「スコープ」はあまり多くありません(ポーションは15%で、スコープは5%)。安定性は公務員の職務の特殊性(利益追求ではなく公益を追求、国家・地域における多くの利害を調整)から結果的に要請されるものであって、公務員という進路を決める際の最優先事項として安定性は出てこないのかもしれません。
LEC公務員講座講師、面接対策指導講師の回答結果
講師60人の診断結果においても「シールド」が半数(30名)を占め、合格者と似たような職業観を持っていることがわかります。
もっとも、講師という職業の特性上、2位以下は合格者とは別の傾向が現れます。「ランス」が10名(17%)、「イージス艦」が8名(13%)となります。いずれも職業観として、「社会へより貢献したい」「行政の仕組みを改良したい」という、広い視野から物事を考えることが求められます(社会的役割)。 「ランス」は人助けと、「イージス艦」は地元と社会的役割との組み合わせです。 公務員合格者でも、政策立案や外交・防衛といった国家的課題に取り組むことを希望する総合職合格者は「ランス」を選ぶことが多く、警察・消防関係(事務職も含む)の合格者は「イージス艦」を選んでいます。
講師は、頑張っている人をサポートする人助けの職業観に加えて、「この人にはぜひ公務員になって活躍してほしい」「講義の仕方や教材を今年はこう改良しよう」という社会的役割への関心がより強い人が向いていることの証といえます。また、講師はフリーランス(個人事業主)としての働き方であるので、合格者で2割ほどいた「ポーション」や「スコープ」という安定性を重視する回答結果が出てこないことも特徴です。
資格講座講師の回答結果
中小企業の経営者に対するアドバイスや補助金・社会保険の申請代行などを行う資格として、中小企業診断士と社会保険労務士があります。これらの国家資格試験の講師(当然、それぞれの試験合格者でもあり、実務家でもあります)の回答結果を見てみましょう。
ここでも「シールド」の回答結果が多くなっています。士業&講師という働き方をしている人は、「頑張っている人をサポートしたい」という人助けを大事な価値観としていることが分かります。士業としてだけ働いている人は、人助けの要素が減って、報酬を従事する「ハンマー」や「ソード」の結果になる人が増えていくことが予想されます。診断士で「ハンマー」の結果が2割いることが予想の裏付けです。
社労士は「シールド」に加えて、「スコープ」と「イージス艦」が登場します。「スコープ」は安定×地元で、本来、講師業というフリーランスにはあまり出てこないはずなのですが、中小企業を顧客に相手に社会保険の手続きや労働問題の相談を行う社労士は、士業の中では比較的安定的に固定収入を得られる(顧問先が継続しやすい)ので、2番目に多くなったのであろうと推測されます。なお、「イージス艦」は地元×社会的役割で、公務員講師と同じく社会的役割を意識して働いている人が多いことの証です。
関連情報
- 「あなたに備えられし武器診断」
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自分自身の感性や考え方を回答することで、自分の特性を導き出し、自身の中に眠る力=「武器」を見つけます。
設問数は16問。直感で回答する設問になっているので気軽にチャレンジできます。