未来の私を想像してみよう!司法書士若手士業奮闘記!【第3回】
司法書士<小林 綾見>先生が司法書士を目指したきっかけから合格後の研修、開業、そして現在に至るまでのエピソードを連載致します。
第3回目のテーマは"司法書士受験生時代のエピソード2"をお話しいただきます。
【第3回目】
■司法書士受験生時代のエピソード3
前回のコラムで、予備校選びって重要ですね〜という話をさせていただきましたが、今回は、1回目の受験を終え、2年目以降の私がどんな勉強をしていたかをお話ししたいと思います。
あくまで私個人の勉強方法ですので参考になるかは分かりませんが、少々お付き合いいただければと思います。
私の場合には、当時大きな法改正等もなく、1年目の教材で未消化の部分が多くあったため、とりあえずは「まず基礎をしっかり固める」という気持ちで、1年目にやり切れていない教材と、過去問を繰り返し解くことをメインに学習を進めました。
特に2年目は仕事もあったので、年明けまでは1年目の講義の教材を復習し、過去問を繰り返し解きながら、分からないところをテキスト等で復習するという、おそらく最もオーソドックスな方法で勉強を進めました。
私はテキストの読み込みはすごく苦手なので、最初に講義を受けた時にテキストに講義の番号や時間等をメモしておいて、復習するときには、該当部分の講義を(時間がない時は倍速等で)聞いたりしていました。
過去問を解く際、過去何年か分や、間違えた問題だけに絞る人もいますが、私の場合はある程度時間が取れたこともあり、そういったことはしませんでした。どうしても時間がなければ過去10年分に絞ったり、今正解できる問題について絶対に間違えないという自信がある問題をルーチンから外すといった絞り込みをすることもありだと思います。
そして、年明け以降は、模試等で本番の形式に徐々に頭を慣らしながら、自分の苦手な分野を確認し、苦手な部分等を過去問等で復習していくという感じで進めていきました。
具体的には、まず、答練等を解いているときに自分の理解が甘いと思われた部分に印をつけておき、後でその部分を上記の方法で集中的に復習したりしていました。その中で、最後までどうしても模試で点数が取れなかった商法・会社法については、いわゆる「ノート作り」も取り入れながら、1カ月程度かなり時間をかけて集中的に復習しました。
ノートを作ると比較的記憶には残りやすい反面、どうしても時間がかかるので、できれば最後まで避けて通りたいところですが、見聞きするだけの勉強方法だとどうしても頭の中で整理ができない場合には、非常に有効な方法だと思いますし、自分の苦手なところをまとめることで直前の復習がコンパクトにできるようになるというメリットもあります。ある程度、体系的な整理と暗記が必要な科目で苦手科目がある場合については、ノート作りを検討してもよいと思います。
私の場合には、1年目からの法改正等があまりなく、教材をほぼそのまま使うことができたこともあり、過去問を買い足したり直前の答練や模試を申し込む程度で、新たな講座等は受講しませんでしたが、「2年目以降は模試だけ」という勉強方法は、実際にはうまくいかないことが多いようです。
法改正の状況や、講座を受講しなくても自分で学習の進捗管理等を行えるかどうか等を考慮しながら、ご自身の状況や特性に合わせて戦略的に勉強を進めることが短期合格のカギになると思います。
「勉強とは、まず己を知ることから始まるのだ」です。