未来の私を想像してみよう!司法書士若手士業奮闘記!【第2回】
司法書士<小林 綾見>先生が司法書士を目指したきっかけから合格後の研修、開業、そして現在に至るまでのエピソードを連載致します。
第2回目のテーマは"司法書士受験生時代のエピソード1"をお話しいただきます。
【第2回目】
■司法書士受験生時代のエピソード1
前回は、司法書士事務所へのインターンシップを経て司法書士を志すことを決意したお話をしましたが、今回は私の受験時代のお話をしたいと思います。その前に、少しだけインターンシップの時の話に戻るのですが、インターンシップ先の司法書士の先生方に司法書士試験の受験勉強の話を聞いたときに、合格までの色々なエピソードを教えてくださったのですが、そのエピソードの中で何度も『レック』という単語が出てきました。私が「司法書士は『レック』で勉強するのがいいんですか?」と尋ねると、「静岡だと他にないからね〜。」という答えが返ってきました。
そして、司法書士を目指すという決意をインターンシップ先の司法書士の先生に伝えた際、「小林さんなら5年くらいかな〜。」と先生に言われたこともあり、「そんなに難しい試験なら独学だと無理そうだし、どうせ勉強するなら憧れの先生たちと同じやつにしよう!」と『レック』が何なのかよく調べることもせず、LECの講座を申し込むことしました。
そんなこんなで始まった受験生1年目は、LECの講義を受けるだけで手一杯で、復習まで手が回らず、司法書士試験の試験範囲の広さと物量にめげそうになりながらも(実際、会社法の講義で一度心が折れて講座をしばらく休んだものの)、必死に講義を受けていたという思い出が強いです。
私は何とか最後まで講座を受講することができましたが、私と同じ講座を受講していた生徒さんは、講座が進むにつて徐々に脱落していき、最後は数えるほどしかいなくなくなっていました。
講義を一通り聞き終えた後は、何とか午前の択一の基準点だけでも取りたくて午前の科目に集中して過去問等で試験対策をし、1回目の試験に臨みましたが、午前の基準点は何とか突破できたものの、午後の択一が基準点に届かず結果は不合格。
とはいえ、試験を受けながら、試験範囲が広く、覚えることも多く、絶対的な勉強量が必要なので大変な試験ではあるけれども、ある程度時間をかけてしっかり勉強すれば、努力した分だけちゃんと点数が取れるようになるということを強く感じました。
もちろん予備校はLECだけではありませんし、独学という選択肢もありますが、一般的に司法書士試験合格までに必要な勉強時間は大体2000〜3000時間といわれていますから、独学にせよ、予備校にせよ、長い時間を共に過ごすことになる勉強のお供に何を選ぶかは司法書士試験受験にとって一番初めの大きな選択となるかと思います。皆さんは色々な情報をきちんと吟味したうえで、一番ご自身にあったものを選んでくださいね。