未来の私を想像してみよう!若手士業奮闘記!【第3回】
学習を始める前にいろいろ知りたい"行政書士"のこと。幅広い業務を扱い、また1つ1つの業務の専門性が高く、合格後も日々知識の研磨が必要になります。合格後は支部に属し、縦の繋がりだけでなく横の繋がりもとても大切になります。これから静岡本校【通学】クラス(行政法担当)<入野 剛弘>LEC専任講師に行政書士を目指したきっかけから、受験生時代のエピソード、開業から現在に至るまでを赤裸々にお話しいただく連載企画です。
第3回目のテーマは"行政書士開業準備から開業までのエピソード"をお話しいただきます。
第2回では私の合格までの流れをお話させていただきました。
今回は合格発表後から、開業までの話をさせていただきます。
平成30年1月31日に合格発表があったのですが、そこで私の受験番号を確認した時、「本当に合格したんだなぁ」とあらためて実感が湧いてきました。当時私は土地家屋調査士・行政書士の事務所で補助者をしていたため、すぐに所長に合格報告と登録したい旨のお話をさせていただき、了承していただきました。とはいえ、引継等もありますので、しばらくは土地家屋調査士の補助者として籍を置きつつ、行政書士として開業するという形になりました。
開業することになったため、いろいろと準備をしなければならないと思っていたのですが、結論を言いますと、私の場合はそれほど多くの準備をしたわけではありません。
開業本のようなものは一通り読みました。試験後の相談会で下平先生に相談させていただきましたところ、いろいろな本を紹介していただきましたので、その本を一通り読みました。備品等については、一般的なパソコン関係と電話・FAX、印鑑(職印)はそろえたのですが、行政書士の仕事は幅広いため、一概にこういう準備が必要というのがなかなか難しいため、他は必要になったら購入していこうという感じでした。
今になって最も大切だったと思うことは、人間関係の構築だと思います。登録することは確実でしたので、いろいろな分野の方とお話させていただき、登録した後に少しでも相談させていただけるよう繋がりを作る努力をしたことは、今に繋がっている大切な財産となっています。LECの合格祝賀会に参加したこともよかったことの一つです。行政書士の先輩や他士業の方と交流できたことはとても大きな経験だったと思っています。
同時進行で、静岡県行政書士会への登録手続きが進んでいきます。まず、行政書士会へ行き、入会手続きの流れというものを入手して進めていきます。履歴書や事務所内の写真、職印の作成などいろいろな作業があります。行政書士になるわけですので、その第一歩としての登録申請用紙やその添付図書についてはなるべく補正のないように心掛けたのを覚えています。申請書類を提出した後、支部長が事務所調査に来てくれます。その際に入会手続費用として、会費も含めて何十万かの費用を支払います。
その後、最終的に登録手続きが完了し、私の場合は平成30年4月2日から行政書士としてスタートすることとなりました。
次回は行政書士1年目の生活(研修など)についてお話しようと思います。