【面接試験について】
公務員試験において、どこの自治体を受験した場合であっても切って離せないのが面接です。面接には、筆記試験のように正解があるわけではなく、対策も何から始めればいいのか分からない人も多いかもしれません。今回は、私が実際に行っていた面接対策を踏まえて、アドバイスが出来たらと考えています。
【面接対策】
(自己分析について)
面接対策を始めるにあたって、自己分析をすることは大切だと思います。自己分析のやり方としては、今まで部活やサークル活動で頑張ってきたことやアルバイト、自分の好きなことについて箇条書きなどで書き出してみるといいと思います。些細な事でも書き出してみると頭で考えているよりも、より客観的な視点で自分自身を知ることが出来ます。LEC受講生の場合には、リアル面接シュミレーションという面接対策をするための場が設けられています。そこでは、分析編と実践編があるのですが、自己分析などの場合には、分析編を予約し、活用してみると書き出したことが一つの文章として固まってくると思います。
(実践的な練習について)
自己分析がある程度進み、話したい内容が固まってきたら、実際に声に出して話してみるといいです。話すことで直したい部分が明確になったり、録音などをして声のトーンなどを確認出来たりもします。これらは、リアル面接シュミレーションの実践編で行うことが出来ます。また、実践編を受講される時には、様々な校舎の先生を選択できるので、いろんな人に模擬面接をやってもらうことをお勧めします。人によって、聞き方に癖があったり、深掘りの仕方も違ったりするので、対応力を磨くためにも色んな人を試してみてください。
(始める時期について)
主に面接対策の講義やホームルーム、ゼミなどで面接練習を行うのは、年が明けてからになります。このタイミングで始めても間に合わないわけではないのですが、できれば年内中に始める方が理想です。私も年内中に始めたことで、最初こそは中々うまくいかず厳しい指摘を受けましたが、年が明けてから全体で面接練習が始まった時に、他の人よりも話せていて、余裕をもって練習できていたので、早く開始をして良かったと感じています。対策を行う頻度としては、年内中は勉強の息抜き程度に時間が余ったタイミングで行うくらいでも大丈夫です。年明けからは、面接練習があるときやその前後に振り返り等をしながら確認出来たらいいと思います。その時期は、あくまで筆記試験対策がメインになるので、そちらに支障が出ない程度にしてください。
(ES等について)
横浜市や特別区を受験する人は、事前にES(エントリーシート)を提出しなければなりません。ですが、民間企業のようにESだけで書類選考落ちのようなものは存在しないので、ESの出来が良くても悪くても一次試験を合格すると面接を受けられることはできます。しかし、ESの内容が変えられないことや面接官はそのシートを読み込み、面接を始めるので、内容を疎かにはできません。そのため、年が明けたくらいから少しずつ書きたい内容を昨年のデータを基に作成していき、エントリーが始まる段階で完成させていきたいです。一から作成するのは難しいと思うので、その際はアドバイザー相談やゼミで相談(注 担任相談でも可能)に来てください。私たちアドバイザーが書くために調べたことや実際に書いた内容などを教えることが出来るので、活用しましょう。
【本番の感想】
〇横浜市
二次面接は、比較的面接カードの内容をそのまま聞かれ、淡々と質問がきて答える感じでし た。回答内容を見ているというよりも、受け答えがしっかりできているかを見ていました。一つの部屋に4つのブースがあり、隣との間隔が狭かったので、声を気持ち大きめにして話していました。私はなかったのですが、人によっては面接官の声が聞こえにくいこともあったみたいなので、注意が必要です。 三次面接は、深掘りをその都度してきました。特に、やりたい仕事や興味のある施策については、部署の名前や施設の名前まで聞かれたので、事前に調べておくことが大切です。横浜市は、三次面接の配点が高く、第一志望の人にとっては特に緊張する場面ではあると思いますが、自信を持った声で最初の挨拶をすることで気持ちが楽になると思います。
〇特別区
大きな会場でブースの数が多く驚きました。質問内容は、特別区の事よりも自分自身の経験や考えについて聞かれることが多く、答えやすい印象でした。特別区は、3分間プレゼンテーションがありますが、原稿を用意し、無意識に読めるレベルまで読み込むことで本番緊張せずに話すことが出来ると思います。
〇国税専門官
面接官が頷いてくださったり、納得してもらえることが多かったりしたので、答えに自信を持ちながら面接を進めることが出来ました。
〇国家一般職
面接カードの内容を淡々と聞かれ、面接官の反応もあまりなかったので、手ごたえはありませんでした。
〇裁判所事務官一般職
最初の面接ということもあり、一番緊張しました。部屋が広く若干声を張らないといけなかったです。終始穏やかな感じで進んでいったので、とても話しやすい雰囲気でした。