公務員試験の学習期間の目安はこれまで「だいたい1年」と言われてきましたが、近年、LECでは大学2回生(2年生)からのスタートをオススメしています。このページでは、その理由についてご案内してゆきます。
最終更新日: 2022年9月11日
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公務員試験の学習期間の目安はこれまで「だいたい1年」と言われてきましたが、近年、LEC神戸本校では大学2回生(2年生)からのスタートをオススメしています。
このページでは、その理由について、
★ 就職先としての公務員の魅力( そもそも公務員を目指す意義・価値について)
★ なぜ2回生から始めたほうがよいのかを今の3回生の悩みを紹介しつつ、
★ 最新の採用動向(2回生から勉強をがんばったとして報われるのか)をふまえて
ご案内してゆきます。
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1. 公務員の魅力
2. 学習期間の目安
3. 今の3回生の悩み傾向
@インターンシップに参加したい
A学業の負担が増加
Bアルバイトの負荷が増加
C大学入試状況の変化
5. まとめ
6. お問合せ先
1. 公務員の魅力
@公共性
「全体の奉仕者」と言われる公務員は、民間企業と異なり、「特定のお客さま」でなく老若男女・貧富の差を問わず全国民(国家公務員の場合)や地域住民全体(地方公務員の場合)に貢献していきます。
また、公務員は利潤追求が優先されない(民間ではどうしても自社や自身の利益が優先となります)ので、利益にとらわれず真に社会に貢献する仕事を行っていきます。
このため、国や地域、広く世の中に貢献したいという高い志を持った人には非常にやりがいのある仕事です。
A安定性
21世紀に入ると民間企業は、社会情勢の変化からいわゆる「名のある大企業」でも倒産してしまったり事業を縮小したり、あるいは契約社員やアルバイトを増枠する一方で正社員採用を増やさない傾向にあります。リストラ・時短・自宅待機が常態化している業種まであり、将来を見据えたうえでの仕事選びが難しい状況です。
その点、公務員の地位は法律で保証されており、景気動向に左右されやすい民間企業と比べてはるかに安定しています。
早期離職率(3年以内に辞めてしまう人の割合)も民間がだいたい30〜35%なのに対し、公務員は5〜6%と非常に低いので、客観的にも「働き続けやすい環境」と言えます。
このため、長期的な視野に立った仕事やライフワークと呼べるような、一生をかけた仕事を成すことも夢ではありません。
2. 学習期間の目安
公務員試験(教養科目・専門科目ともに出題されるもの)の合格に必要な時間は、一般的には1000時間〜1200時間程度だと言われています。
学業や部活・アルバイトもこなしつつ1日3時間の勉強をしていくと、
1000時間÷1日3時間≒333日
およそ1年かかる計算になります。
このため、長い間、公務員試験の学習期間は「およそ1年」と言われてきました。
「あれ? だったら3回生から始めれば十分間に合うんじゃないの?」
と思われた方もおられるかもしれません。
もちろん、しっかり学習計画を立てて学習を進めていけば3回生から始めても間に合います。
しかし、近年の3回生の悩みを聞いていると、「もっと早く始めておけば良かった」という方が後を絶ちません。
なぜか? 次項でそこをご説明していきます。
3. 今の3回生の悩み傾向
@インターンシップに参加したい
近年、行政もインターンシップを実施していますし、民間企業も併願していくのであれば民間企業のインターンシップは採用に直結するのでこれに参加したいという方が多いです。
一方で、公務員試験の学習期間の目安が1年と言われ始めた20年前にはインターンシップを採用している企業はほとんどありませんでした。
一般的に3回生の夏あたりに行われるインターンシップはよい経験になりますし、将来の志望先選定にも役立つので可能であれば参加したほうがよいですが、これに参加している期間は公務員試験の勉強に時間を割くことが難しくなることをふまえると、学習期間の前倒しをすべき、と考えられます。
A学業(大学の講義、試験、レポート等)の負担が増加
公務員試験の学習期間の目安が1年と言われ始めた20年前は、大学の講義の出席は今ほど厳しく管理されていませんでしたし、実際、講義にほとんど出席しなくても定期試験やレポートでそれなりの評価を得られれば単位認定される、なんていうことがほとんどでした(その善悪は置いておいて)。
ところが、今の大学生は、講義のオンライン化なども伴い、出席管理も厳しくなったりレポートや定期考査の認定もかなり厳格になったりと、学業にかかる負担が明らかに大きくなっています。
そうすると、今の受験生に昔のような「大学の講義はほどほどに、公務員試験をがんばろう」というアドバイスはできず、公務員試験の勉強も大学の勉強も並行して取り組まなけらばならなくなっています。
しかし、公務員試験に合格するための学習の総量は以前と変わっていないので、学業をこなしつつ公務員試験の勉強を進めていくにはやはり、学習期間の前倒しをすべき、と考えられます。
Bアルバイトの負荷が増加
公務員試験は就職活動であり、面接が課されることになるので「学生時代に力を入れたこと(いわゆる『ガクチカ』)」についても準備しておく必要があるため、アルバイトの経験があったほうがよいのは間違いありません。
しかし、近年の学生の傾向としてアルバイトの負荷がかなり大きいようです。
昔は大学生でアルバイトを掛け持ちしているというのはレアケースでしたが、社会状況の変化もあり、近年はよく聞くようになりました。
そうすると、繰り返しになりますが、公務員試験に合格するための学習の総量は以前と変わっていないので、アルバイトをしながらこれをこなしていくにはやはり、学習期間の前倒しをすべき、と考えられます。
C大学入試の状況変化
公務員試験の勉強にかかる時間の目安が1年と言われ始めた20年前には、推薦入試やAO入試で大学に入学したという人は本当に限られていて、ほとんどの人が一般の大学受験を経験していました。
ところが今は国公立大学でも推薦入学の方は珍しくなくなり、私立大学では推薦入学やAO入学の学生のほうが多いような大学もあります。
公務員試験には「教養試験」という高校までの科目の知識・能力について問う試験があり、ここでは英語・数学・国語・理科・社会全般について出題されます。
近年、とくに「文章理解(現代文・英文)」と「数的処理(算数パズル・数学パズルのような問題)」に苦しむ人が多くなっています。
一般の大学入試を経ている人であれば国語・英語や数学について、ある程度の素地があったものが、今、それがないという大学生が増えているのです。
「文章理解」と「数的処理」はある程度時間をかけないと急には伸びにくい科目であるので、スタートラインにおいてかつての受験生より後方にいる受験生が公務員試験に合格するためにはやはり、学習期間の前倒しをすべき、と考えられます。
4. 採用動向は?
近年、公務員の採用数は高めで安定しています。
10年前と比べても1.5倍〜2倍の採用を行っています。
一方、受験者数は減少傾向にあります。
少子高齢化の影響もありますし、就活生の地元志向(全国転勤したくない、地元に残りたい)の傾向もあり、全国転勤のイメージのある国家公務員(実際には地元に残れる内定先もあります)や自分の住んでいる町から引っ越す可能性のある都道府県庁への就職は避ける傾向もあるようです。
そうすると、採用数が増えて受験者数は減っているので、単純に競争倍率は以前より下がっています。
国家公務員、都道府県庁、政令指定都市などの倍率は低いと4倍、高くても10倍程度です。
また、公務員試験は7〜8個併願するのが普通ですし、民間と違ってエントリーシートのみで書類審査落ちなんていうこともありません。
しっかり準備していれば、高い確率で合格先の確保は可能なのです。
ということで、近年の公務員試験は努力が報われやすい試験となっています。
ただし、就活生の地元志向により「地元の市役所」の倍率は上がっており、たとえば西宮市で60倍、明石市で100倍等に上っています。
このため、これらの「地元の市役所」が第一志望の場合でも国家公務員や都道府県庁、政令指定都市等も併願しておくことはオススメしています。
5. まとめ
以上からLEC神戸本校では、近年の大学生について
@公務員試験以外にかける時間・負担が増加していること、
A公務員試験の教養科目の素地のない方が増えていること、
Bそして、公務員試験の倍率が下がっていて努力が報われやすくなっていること
をもって、大学2回生からの早めの公務員試験の学習開始をオススメしています。
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