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韓国の議会制度に関して[1] |
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朴 連護(前国会議員補佐官) |
1948年5月19日韓国で最初の国会議員選挙が実施された。以来韓国は国会を中心にした民主主義制度の基盤を守ってきた。主権者としての国民自らが、国を統治するという理念の下、国会は、国民の多様な意見と利害関係を汲み取り、国家政策決定過程に反映することと、 | 政府の活動を監視、批判、牽制するといった国政統制機能を遂行している。 また、法治主義のもとで、統治の根拠となる法の制定や改正等の立法機能を担ってきた。このような側面から、韓国国会の構成、立法過程、権限、地位、役割等について説明する。 |
国会は、国民の代表機関として、国民が選出した議員達により構成された立法機関である。近代西洋の民主政治を議会制度の発達として説明可能なように議会は、伝統的に民主政治の核心的な機関としての役割を果たしてきた。特に、議院内閣制を採用した場合には、国家が内角の構成と運営を主導することになるので、国会は国家運営において中心的な役割を遂行することになる。
韓国では、大統領制を採用しているが、アメリカ式の大統領とは異なり、議院内閣制的な要素が多少加味されており、 |
政府にも法律案を有していることや、国会議員と政府の国務議員の兼職が許されていたり、また、大統領の任命する国務総理に対し、国会の同意が必要とされる点等である。 ところで、国会を構成する方式には一院制と二院制があり、アメリカをはじめ、イギリス、日本、ドイツ等は二院制を採用している。かつて韓国では、1960年に議院内閣制の政府形態のもとで二院制を採択したこともあるが、現在は一院制である。 |
また、国会議員の選出方法は、以下の通りである。選挙者は満20歳以上の国民で、直接、平等、普通、秘密選挙である。被選挙者は満25歳以上の国民である。選挙区は、総議席299のうち、4分の3を小選挙区により選ばれる地域区と残り4分の1を政党の得票率等によって | 選出される比例代表制をとる全国区からなっている。 なお、国会議員の任期は4年となっている。現在、1996年5月30日から2000年5月29日までを任期とする第15代国会議員が活動をしている。 |
国会運営の議事進行のため、無記名投票で在籍議員の過半数の得票で任期2年の議長(1名)と副議長(2名)が選出される。国会の議案審議は17の常任委員会を中心に行われる。他にも特別委員会があり、各々の名称と委員数は以下の通り。国会運営(24名)、法制司法(15名)、行政(16名)、財政経済(30名)、統一外務(24名)、内務(30名)、国防(20名)、教育(16名)、体育(15名)、農林水産(24名)、通産(18名)、通信(18名)、 | 環境(18名)、保健(16名)、建設交通(30名)、情報(12名)、倫理特別(15名)、女性特別(19名)、予算決算特別委員会(50名)である。なお、1994年に改正された国会法において国会の合理的な運営のために様々な具体的措置を講じている。たとえば、国会の倫理性を高めるために、議員が企業または団体の職員を兼ねる場合、その職を直接の利害関係がある委員会の委員には選任できないようにした。 |
また、国会の本会議は、毎年1回9月10日(公休日の場合、その翌日)に召集され、会期が100日を超過することのできない定期会と、大統領または国会在籍議員の4分の1以上の要求で開かれる会期が30日を超過しない臨時会がある。
法律案は憲法と法律に特別な規程がない限り、在籍議員過半数の出席と出席議員過半数の賛成で可決され、 |
可否同数の場合には否決として処理する。本会議は公開を原則にし、これは会議の内容と議員の活動を国民に公開することによって国民の意思による国会の運営を図るためである。従って会議進行過程には会期継続の原則と一事不再議の原則が適用される。 |
韓国の議会制度に関して[2] |
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