勝亦 健雄さんの第1回試験合格体験記

独立して3年目になる中小企業診断士です。受験のきっかけは、主業務として携わっているヒューマンアセスメントで培ったスキルと経験を水平展開できないかと考えたからです。ヒューマンアセスメントは主に管理職候補者の選抜審査や能力開発に使われる手法ですが、今後の成長に向けた啓発の意味合いもあるので、キャリアコンサルタントの業務とも相関があると感じました。また、会社員時代の体験から、サラリーマンのキャリア形成のあり方に疑問を持っていたことも受験の動機になりました。

LECの講座は、ロールプレイやグループワークといったアクティブラーニングを中心に構成されていて、実践性の高さが印象的でした。講義を通じて、カウンセリングの基本である傾聴の難しさと大切さを肌で感じ取る事ができたことは、本番でも役に立ちました。テキストの内容もよくまとまっていて、他の参考書に頼る必要が全くありませんでした。

私が受講した期間は1月〜3月で8月の試験まで時間がありましたので、同期の受講者と共に勉強会を開催して本試験に備えました。ロールプレイを中心に授業で教わった内容を繰り返し復習して、お互いのスキルを磨きました。参加者は全員無事合格し、国家資格になって最初の試験ということもあって、感激もひとしおでした。

キャリアコンサルタントとして仕事をしたことはまだありませんが、将来的には就職を控えた学生や現役の社会人を対象としたキャリア形成支援を行いたいと考えています。最近盛んに言われている『働き方改革』では労働時間の事ばかり取沙汰されていますが、本当の働き方改革は働くことの意識を変えることだと思っています。働き方や生き方を、自分の価値観に照らして自ら選び設計する。企業や社会もそんな人々の姿勢を後押しする。このような関係づくりを、中小企業診断士の資格とのコラボレーションの中で実現していきたいと思います。ありがとうございました。