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キャリコン資格の活かし方〜具体的なアクション〜

キーイメージ

キャリアコンサルタントとして活躍するには、何から始めればいいのか、キャリアコンサルタントにどのような未来があるのか。キャリアコンサルタント資格を活かし自己実現するためのアクションを、フリーランスのキャリアコンサルタント、研修講師として活動し起業した筆者の目線から、ご紹介します。キャリアコンサルタントとして活動する際の一例として、ご参考になれば幸いです。

目次

キャリアコンサルタントスキルが活かせる業務

国家資格キャリアコンサルタントに合格し、晴れてプロのキャリアコンサルタントとして自身のキャリアをスタートする際、どのような場所で資格が活かせるのか、悩む方もおられると思います。
キャリアコンサルタントの活躍が期待される領域として、代表的な3つの領域をご紹介します。
行政関連領域
国や都道府県、市区町村主催の事業における一般求職者を対象とした就職支援を行います。
教育関連領域
学生等を対象に大学・大学院や高等学校、中学校等で就職支援を行います。
企業関連領域
企業で働く従業員を対象としたキャリア支援を行います。

他、キャリアコンサルタントの知識・技能の向上を図るキャリアコンサルタント育成に関わる業務もあります。各領域の業務内容および仕事情報の入手方法を解説します。

1 行政関連領域


業務内容
行政機関でキャリアコンサルタントスキルを活かすというと、最初にハローワークが思い浮かぶのではないでしょうか。求職中の方だけでなく、自身のキャリアに悩む現職の方を対象としたキャリア相談も行うなど、ハローワークでは幅広い年齢層の相談者を支援します。
求職中の方の支援としては、離職票をもってハローワークを訪れた方が雇用保険受給の手続きをされる際、まずは求職者として登録をします。求職者登録をした方に対しては、次なる新しい仕事に就くための再就職活動の過程で、ハローワークの相談員が求職者に対して求人紹介やキャリア相談を担当します。その他、各ハローワークで実施している就職支援セミナーにおいて、企画運営や講師として登壇するなど、個別相談業務以外の仕事を請け負うケースもあります。
ハローワーク以外で相談業務中心に対応している行政機関としては、首都圏では、「東京しごとセンター(飯田橋・多摩)」「埼玉県女性キャリアセンター」「ヤングキャリアセンター」「ジョブカフェ」「アクティブシニア就業支援センター」等があります。女性や年代別に対応している機関もあります。また働きづらさを感じている方を対象として、働き方や仕事、対人関係への不安を払拭し社会復帰を支援する機関としては、「若者サポートステーション(通称:サポステ)」や、生活困窮者やDV被害者の社会復帰支援等でも多くのキャリアコンサルタントが活躍しています。
その他、職業訓練校におけるキャリアガイダンス、定期的に実施している個別のキャリア面談の業務もあります。また都道府県の求職者支援事業案件を民間企業が受託し運営を請け負う「合同企業説明会」では、ミニセミナーにおけるファシリテーターや、相談ブースにて個人面談を担当する業務もあります。

仕事情報の入手
行政関連事業は年単位が多く、中には半年契約の業務もあります。年契約、半年契約の事業は、ハローワークを通じて求人募集がありますので、2月〜3月、8月〜9月頃、ハローワークインターネットサービスで確認してみてください。また、民間企業(例えば、LEC東京リーガルマインドなどの教育会社、人材紹介会社、人材派遣会社など)が行政の新規事業案件に入札、運営を受託するケースもあります。その場合、民間企業がカウンセラーや講師を募集します。年度末などに企業のホームページ内の求人募集サイトを確認しましょう。
その他、キャリアコンサルタント資格を取得後にキャリコン関連の協会に所属している方は、協会による仕事配信にてキャリアコンサルタント業務の募集情報を得ることもできます。

2 教育関連領域


業務内容
教育関連では、主に大学・高等学校・中学校おける就職支援ガイダンスや、個別相談をキャリアコンサルタントが担うことがあります。大学・大学院ではキャリアセンター(就職支援課)内の個別面談や就職ガイダンス(インターンシップ・応募書類の書き方・面接対策・保護者向け就職セミナーなど)の運営・実施他、必須科目であるキャリア授業(半期15コマ)の科目担任として活躍するキャリアコンサルタントもいます。高等学校では就職支援ガイダンスの実施・運営の担当、中学校・小学校では、働くこと・職業理解をテーマとしたキャリアガイダンスを担当する場面もあります。また市区町村からの斡旋で中学・高校内のスクールカウンセラーとして活躍するキャリアコンサルタントもいます。

仕事情報の入手
大学・大学院でのキャリア関連の業務では、民間企業が受託し、その企業に登録しているカウンセラーを派遣する形が多いです。LECをはじめ、学生支援事業を受託している民間企業に、カウンセラー・講師として応募し、派遣登録あるいは業務委託という形態で、大学・大学院等に出講し業務を担当します。公立の高等学校・中学校内のキャリアガイダンスは行政案件であることが多く、対象の事業を受託している企業に講師登録を行います。スクールカウンセラーは市区町村にカウンセラー登録をし、指定の学校に出向して個別面談を実施する流れになります。

3 企業関連領域


業務内容
キャリアコンサルタントが活躍する企業領域における講師業務では、4月・9月を中心に新入社員研修、通年を通して現職の方向けのキャリア研修の運営・実施ファシリテーションを担います。企業各社には人事部門に研修企画担当の方がいますが、社内で社員研修コンテンツを保有していない、研修ファシリテーションを担当できる方がいない場合もあります。その場合、民間の研修会社に研修企画から運営までを発注し、当該研修会社の社員やパートナー登録している講師がファシリテーターとして登壇します。企業の研修講師として活動する際、キャリアコンサルタント資格は必須ではなく、研修実施実績が登壇アサインの条件となるケースが多い傾向にあります。
企業の採用活動において、人事部門の人員不足により研修会社が採用代行を請け負うことがあります。研修会社の社員や登録パートナーが、企業説明会ファシリテーターやインターンシップ運営、グループディスカッション審査員、採用面接官、リクルーター業務を担います。中でも、グループディスカッションの審査員や採用面接官の業務では、人材の素養を見極めるヒューマンスキル要件の審査を請け負い、任されるため、キャリアコンサルタントとしての能力・スキル(関係構築力、面接を構造的に進行する力、質問力等)が求められます。
また、キャリアコンサルタントが1つの企業を担当し、採用活動全般をサポートする採用コンサルティング業務もあります。
その他、企業内キャリアコンサルタントとして、社員の方々のキャリア面談を請け負うこともあります。若手・基幹社員のキャリア形成や子育てや介護と仕事の両立、シニア社員のセカンドキャリア形成など、人事部門と協働して企業で働く人材を支援します。また、セルフ・キャリアドックの導入支援や、近年の企業課題として働く従業員のメンタルヘルスがあり、企業内の人事担当者をはじめ、産業カウンセラー資格を有する社員や産業医と協働して、休職者のキャリア面談や復帰支援に携わるケースもあります。
その他、人材派遣会社や人材紹介会社でもキャリアコンサルタントが求職者の面談を担当するケースがあります。人材派遣会社では、求職者の登録面談や派遣社員の継続面談を担当、人材紹介会社ではキャリアアドバイザーとして求職者の面談を行いマッチング業務まで担当することもあります。

仕事情報の入手
企業研修では、LECなど、研修を請け負う会社に講師登録をします。ハローワーク求人などの顕在求人ではなかなか募集されないため、各研修会社の講師募集ページで自ら応募するほか、講師仲間の紹介で研修会社とご縁をいただくケースが比較的多いように思います。ただ、研修講師の場合は実績を問われることが多く、講師登録をするにあたり審査(研修のデモンストレーション)が実施されることもあり、審査に合格してから正式登録をし、登壇という流れになるケースがあります。
ここで、研修講師未経験の場合はどうすればよいのかと不安に思う方もいらっしゃると思いますが、どこかで経験を積むチャンスを得ることが必要ですから、まずは、サブ講師やアシスタントなどから積極的に挑戦しましょう。
企業内の個別キャリア面談では、民間企業が直接企業から受託しているケースのほか、セルフ・キャリアドックなど行政関連の助成金を活用した個別面談もありますので、市区町村のホームページにて、カウンセラー募集を確認しましょう。

4 キャリアコンサルタントの育成


キャリコン養成講座
業務内容
キャリアコンサルタントの育成では、最初に養成講座が浮かぶのではないでしょうか。国家資格キャリアコンサルタント養成講座を運営している団体に講師登録をすることで登壇の機会が得られます。初めはサブ講師からスタートすることが多いですが、メイン講師のファシリテーションスキルを学ぶ良い機会だと思います。自身が国家資格キャリアコンサルタント試験に合格したのち、理論などの記憶が薄れてしまうことがありますが、メイン講師の講義を聴くことで、キャリア理論や知識を再認識する機会にもなります。
さらに国家検定キャリアコンサルティング技能士1級・2級を目指す方の技能向上支援に携わるケースもあります。受検者を支援するためには、自身がキャリア理論の理解や知識のアップデート、技能の研鑚が重要です。1級キャリアコンサルティング技能士を取得すると、指導者としてキャリアコンサルタントのスーパービジョンを行うことができるようになります。
また人材紹介会社におけるキャリアアドバイザー育成に関わる業務もあり、新卒・中途採用されたキャリアアドバイザーの面談スキル向上を目的にトレーナーとして活躍するケースもあります。
LECのキャリアコンサルタント養成講座はこちら

仕事情報の入手
キャリアコンサルタント養成講座講師の仕事を希望する場合、厚生労働大臣の認定を受けている養成講座実施団体に講師登録をします。養成講座実施団体は厚労省ホームページ内で検索できますので、実施団体のホームページからアクセスしてみましょう。技能検定試験対策講座は、2級・1級試験に合格している方が講師を担当します。こちらも、キャリコン養成講座実施団体への講師登録により機会をいただけることがあります。ほか、キャリコンサーチなどのサイトに登録することで個別の依頼も期待できます。
人材紹介会社におけるキャリアアドバイザーのトレーナーでは、人材紹介会社で直接募集をする場合と、キャリコンの派遣契約をしている研修会社に登録する場合があります。

フリーランスとして自己実現するための行動計画と実行

何がどのくらいできればいいのか、どのような経験があればよいのか、どのような知識を持っていればよいのか。自身の目指すキャリアコンサルタント像を具体的にイメージすると、明確になっていきます。「誰を対象に」「どのようなことができる」キャリアコンサルタントになりたいのかについて具体的に考えてみましょう。
なかなかイメージが持てない場合は、身近なキャリアコンサルタントの中で憧れている、理想としているキャリアコンサルタントを目標としてもよいですね。その目標は「いつ」達成したいですか?「いつまでに」というゴール・期限を決めることで、逆算して計画を立てることができます。学校や資格試験を受験する際の学習計画を立てるときと同じ考え方です。
目指すキャリアコンサルタント像が有する「知識・経験・技術・人脈」と現在の自分にはギャップ(不足)があれば、「何がどのくらい」必要なのか言語化して整理します。その必要なモノ・コトをゴールから逆算して行動計画を立てます。その計画を今=足元から実行(行動)します。
その人が目標達成しやすく、目標達成に向けてモチベーションが高まる環境は人によって異なります。自分が目指すキャリアコンサルタント像を明確にした上で、どのような環境が自分に合うのか具体的に考えてみることが大切です。

まとめ

みなさんがキャリアコンサルタントを目指すにあたり、「どのような場面」で「どのようなことができる」キャリアコンサルタントをイメージしましたか?
目標を達成するためには、「目標=ゴールを明確かつ具体的にする」「いつまでに達成するのか=期限を決める」「ゴールから逆算して行動計画を立てる(バックキャスティング)」「足元から実行する」を着実に行います。目標に向かって行動する過程で新たな目標ができたときは、都度行動計画を修正し改めて計画を実行するなど柔軟に対応してくださいね。

筆者の独立体験談はこちら

筆者

井上 訓子
筆者:井上 訓子 講師

・1級キャリアコンサルティング技能士
・国家資格キャリアコンサルタント
・Disc?認定トレーナー
・ジョブ・カード作成アドバイザー
・学校法人電子学園 日本電子専門学校 非常勤講師
学卒後、野村證券株式会社入社、窓口営業に従事。退職後、家事育児に専念し、教育教材拡売営業、税理士アシスタント、サービス業など様々な業務を経験。
2002年にコーチングを学び講師として独立。労働局再就職支援のほか、2008年埼玉県初女性再就職支援事業における個別面談、就職支援講座を担当。2012年より専門学校非常勤講師として就任、並行して人材紹介会社にて個人面談、模擬面接官を担当。
近年では、主に企業研修、採用面接、研修コンテンツ企画制作等、企業キャリア支援のほか、学生から社会人まで幅広い層における就職支援、キャリアコンサルタント養成講座講および更新講習講師、スーパーバイザーとしてキャリアコンサルタントの育成に注力。 株式会社i-Grow代表取締役


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