【相談実務経験者必読!】養成講座修了生との合格率比較
キャリアコンサルタント国家試験は、相談実務経験3年以上あるいは養成講座修了で受験資格が得られます。
すでに実務経験がある方が養成講座を受講せず受験するケースもあります。
養成講座受講のための「お金」も「時間」も節約できるため、当然、「実務経験」資格での受験を考えますよね。
でも、ちょっと待ってください!
「養成講座修了」と「実務経験」資格での合格率、比べたことはありますか?
「実務経験」資格での受験のメリットデメリットを理解したうえで、試験にチャレンジしてくださいね。
1.合格率
厚生労働省発表キャリアコンサルタント国家試験第1回〜22回までの試験データを見てみましょう。
(試験実施団体2団体を合わせた平均)
学科試験 65.6%
実技試験 65.1%
その中で、
養成講座修了者の学科試験合格率 67.6%
実技試験合格率 66.2%
実務経験者の学科試験合格率 54.2%
実技試験合格率 51.0%
養成講座修了生と比べて、学科試験合格率 13.4ポイント低
実技試験合格率 15.2ポイント低
なんと、合格率にかなりの開きが出ているのです。
実務で多忙で学習時間がとりにくいという事情もあるとは思いますが、合格率を見る限り、養成講座修了生の
方が有利ではあります。
キャリアコンサルタント国家試験
受験資格別合格率(養成講座修了/実務経験)
2.何でこんなに差が出るの?
実務未経験者が大半の養成講座修了生とこれだけの差が出るのはなぜでしょうか。
キャリアコンサルタント養成講座受講のメリットを確認してみましょう。
・カウンセリングスキルやキャリアコンサルティングの進め方について、基本をしっかりと身につけることができる
・基本から体系的に理解し直すことができる
・知識を体系的に、効率よく習得できる
・最新の社会情勢等がわかる
・自身の専門分野以外の領域についての支援状況を、講師の体験談・経験談を通じて知ることができる
また、
・受講生同士、一緒に学び、ワークを行う中で、学習や試験に対するモチベーションが上がる
・受講中も修了後も、講座の仲間とのネットワークを活用し、ロールプレイの練習などができる
・周りの受講生と一緒に勉強することでモチベーションを保てる、試験に関する情報を入手し、共有できる
という効果もあります。
相談実務経験がある方は、相談の終結までの道筋が見えていること、そこへと導くスキルや手法を身につけているため、国家試験でも実務と同じように面談を進めているのではないでしょうか。
しかし、国家試験で何より求められていることは、キャリアコンサルティングの基本中の基本である「傾聴」や「関係構築」がしっかりとできているか、です。ご自身で、そこは十分に理解されているとして、通常業務で、マッチング件数や就職率の目標数値を追いかけている場合などは、どうしても「結果を出す」方向で進めてしまうかもしれません。
そうした点が、合格率の差に表れていると思われます。
4.養成講座の受講料
参考までに、養成講座の受講料を見てみましょう。
実務経験がある方は、多くが専門実践教育訓練給付の対象者だと思われます。
その場合、一般価格302,500円ではなく、一発合格できれば実質の自己負担は7万円台です。
仮に、実務経験で受験して、残念ながら不合格の場合、
受験料は学科試験 8,900円 実技試験29,900円 合計38,800円
2回受験で合格すると
受験料だけで77,600円です。
さらに、効率的に学習するために試験対策講座を受講したとすると、かえって時間も費用も掛かることが考えられます。
ご自身のスキルアップと効率的な資格取得のために、養成講座受講をおススメしています。
LECでは、全国の本校、あるいはオンライン(Zoom)でキャリアコンサルタント養成講座を開講しています。
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5.もし、実務経験で受験する場合は・・・
時間的な制約がある、やはり実務経験でチャレンジしてみたいという方もいらっしゃると思います。一発合格できれば、時間もコストも最小で済みます。
その場合、
・ご自身で学習スケジュールをしっかり組む
・試験で求められていること、出題傾向傾を分析し、頻出問題を確実にマスターする
・実技試験の場合は、実務現場の同僚等とロールプレイを練習する
など、より主体的に学んでいく必要があります。
また、効率よく早期に合格を勝ち取るためには試験対策講座受講もお勧めです。最新の出題傾向や実技試験での注意点などを確認できます。試験情報も容易に入手できます。
LECでは、学科・論述・面接いずれについても、WEB・通学・オンラインでの講座を開講しています。
LECの試験対策講座で万全の準備をして、試験に合格されることをお祈りしています!
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