このページでは、LEC名古屋駅前本校の公務員講座受講生に特に人気の高い、
「愛知県庁」「名古屋市役所」の仕事内容・初任給・試験内容と対策について簡単にご紹介します。

なお、公務員試験には「心理・福祉職」や「技術職（理系）」等もありますが、
このページではお問合せの多い「行政職(いわゆる事務系の業務を行う職種)」をご紹介しています。

公務員試験の受験相談についてはLEC名古屋駅前本校でいつでも承っております。
ネット予約が便利です。→　無料相談WEB予約

---

●「愛知県」について

---

1. 業務概要

都道府県は、地方公共団体が担当する業務のうち、�@地方における総合開発計画の立案や道路・河川・空港の整備などの大規模な公共事業など、市町村の枠組みを超えての処理が必要な広域的な業務や、�A高校・大学や児童相談所の設置、雇用、産業振興、公害規制など、予算規模や行政の効率化の観点から、市町村が担当することが適当でない業務および�Bこれらの業務を進めるための、国と市町村あるいは市町村間の連絡・調整や、市町村に対する助言・支援などを担当する行政機関です。

上級職員は将来の幹部候補であるので、その職務は各種許認可や企業・住民に対する補助金の給付など住民と直接接するものもありますが、むしろ政策の企画・立案や条例・規則の制定や改正など、都道府県の舵取り役といえるようなものが中心となります。

＜目次に戻る＞

2. 配属先・勤務先

予算・経理・人事・給与などの内部管理的な仕事から、県税の賦課徴収事務、県民の健康・福祉、防災対策、環境保全、農林水産業・商工業・産業の振興、県土の整備、スポーツの振興など、さまざまな分野における県全体の計画や地域づくりの企画立案・政策的な仕事など、幅広い事務に従事します。

本庁　全局、教育委員会、議会等　

地方機関　県民事務所、県立学校、県税事務所等

＜目次に戻る＞

3. 行政�T/�U（大卒程度）の給与

初任給: 212,900円（2023年4月1日時点）

愛知県内に勤務する行政職の場合、初任給は上記のとおりです。
※職歴などがある場合は、一定の方法により加算されることがあります。
※この他に諸手当がそれぞれの条件に応じて支給されます。

(参照：愛知県2023募集要項より)

＜目次に戻る＞

4. 「愛知県庁」で働くには？

● 行政�T/�U（大卒程度）採用試験のスケジュール（2024年）

申込期間	3月27日〜4月19日
1次試験日	5月19日
1次合格発表	6月7日
2次試験日	1日目　6月16日　　2日目　7月1日〜7月19
2次合格発表	8月1日頃
参照元	愛知県庁HP

　　 　　　　　　　　　　　　　　　

＜目次に戻る＞

● 行政�T/�U（大卒程度）試験の受験資格、試験内容・配点（2023年）

受験資格	(1) 年齢等次のいずれかに該当する人 ア 1994（平成６）年４月２日から2002（平成14）年４月１日までに生まれた人（学歴は問いません。） イ 2002（平成14）年４月２日以後に生まれた人で、学校教育法による大学（短期大学を除く。）を卒業した人 （2024（令和６）年３月31日までに卒業する見込みの人を含む。）又はこれと同等の資格があると愛知県人事委員会が認める人
試験内容(行政�T)	1次試験	教養試験ー40題ー120分　　専門試験ー40題ー120分
	2次試験	論文試験ー90分　　　　　　口述試験
試験内容(行政�U)	1次試験	教養試験ー40題ー120分　　論文試験ー120分
	2次試験	口述試験(集団討論含む)

配点

行政�T　1次試験　教養試験(15点)　　専門試験(30点)

　　　　2次試験　論文試験(10点)　　口述試験(45点)　適性試験(−)

行政�U　1次試験　教養試験(30点)　　論文試験(15点)

　　　　2次試験　口述試験(55点)※　適性試験(−)

※ 各試験科目の成績が一定の基準に達しない場合は、
　　他の試験科目の成績にかかわらず不合格となります。

＜目次に戻る＞

● 採用試験結果（過去10年分）

年度	区分	申込者数	受験者数	1次 合格者数	最終 合格者数	競争率 （倍率）	採用 予定数
2023	行政�T	1489名	1225名	579名	207名	5.9倍	100名
	行政�U	586名	406名	180名	36名	11.3倍	30名
2022	行政�T	1512名	1189名	580名	170名	7.0倍	110名
	行政�U	590名	421名	171名	36名	11.7倍	30名
2021	行政�T	893名	668名	383名	199名	3.4倍	125名
	行政�U	393名	243名	103名	46名	5.3倍	40名

＜目次に戻る＞

● 愛知県庁の対策

愛知県庁の一般行政職採用試験の大きな特徴として、
行政�T(教養＋専門)と行政�U(教養のみ)で2種類の受け方があるという点です。
どちらの試験で受験されても採用先に差はございません。※採用人数は異なります。

ご自身の併願状況に合わせ受験区分を選べるのが特徴です。

個別面接は2回行われ配点も高くなっている為人柄が重視される試験といえます。
したがって、愛知県庁の対策においては筆記試験の対策のみならずしっかりとした面接対策をしておく必要があります。

また、論作文、面接では愛知県の特有問題が出題されますので、「広報あいち」を読んでおくことがおススメです。

＜目次に戻る＞

● 愛知県庁合格者の合格体験記

※クリックでご覧いただけます 。

＜目次に戻る＞

● 名古屋市について

1. 業務概要

市町村は、住民生活に密着した、地域の業務を担当する 行政機関です。
例えば、戸籍・住民票に関する業務、道路・公園・緑地の保護や管理、ごみの処理やリサイクル、火災予防、救急・救助活動などで、住民と直接接するものが多く、それが市役所職員のやりがいでもあります。

ただし、名古屋市のような「政令指定都市」は、一般市町村としての事務に加え、都道府県と同等の権限が付与されるため、社会福祉や保健衛生、地方計画に関する事務など、 本来は都道府県が処理する 多くの業務も担当します。
例えば、「児童相談所の設置」、「小中学校の教職員の任免」、「都道府県道の管理」などです。それに伴い、新しい財源も移譲され予算規模が拡大するため、 一般市町村よりも比較的自由に都市計画 を立案・実施することができます。
また、区を設置することができるので、市民の日常に密着したサービスが区単位で迅速に提供できることにも特長があります。

＜目次に戻る＞

2. 配属先・勤務先

戸籍・住民登録、保険年金、税務、福祉、生涯学習など市民生活に密着した仕事から、文化・観光振興、産業振興、生活・流通、国際交流、総合企画などの市政運営に携わる仕事まで、非常に幅広い分野で多岐にわたった職務に従事します。また、庶務や予算・経理、人事などの内部的な事務により、行政全般の円滑な運営を支えていきます。生活保護のケースワーカーや、社会福祉施設等における相談・指導（夜間業務を含みます。）、精神保健福祉などの仕事もあります。

【配属先】

　本庁各局や公所、区役所等、市のあらゆる機関

（参照: 名古屋市職員採用ナビ）

＜目次に戻る＞

3. 一般行政区分（大学卒）の初任給

初任給:213,095円（令和5年4月1日現在）

• 上表の初任給は、給料月額に地域手当を加えたものです。
• この初任給に、学校卒業後の経歴に応じて加算される場合があります。
• 上記のほか、扶養手当、通勤手当、住居手当、期末・勤勉手当などの諸手当がそれぞれの支給要件に応じて支給されます。

（参照元：）名古屋市:名古屋市の人事給与制度
＜目次に戻る＞

4. 「名古屋市役所」で働くには？

● 一般行政区分（大学卒）の試験スケジュール（2023年）

申込期間	3月1日〜3月20日
1次試験日	4月23日
1次合格発表	5月10日
2次試験日	1日目　5月27日〜6月7日　2日目　6月24日〜7月6日
2次合格発表	1日目合格者発表 6月14日　最終合格発表　　 7月19日
参照元	名古屋市HP

＜目次に戻る＞

● 名古屋市役所（大卒　一般行政）の受験資格、試験内容・配点（2023年）

試験内容・配点(計3000点)
行政　　　　1次試験　教養試験(400点)　　専門試験(800点)

　　　　　　2次試験　論文試験(600点)　　口述試験�@(360点)　口述試験�A(840点)

行政(教養型)　1次試験　教養試験(600点)　　

　　　　2次試験　論文試験(600点)　口述試験�@(600点)　口述試験�A(1200点)

＜目次に戻る＞

● 採用試験（大学卒　行政A）結果（2023年）

年度	区分	申込者数	受験者数	1次 合格者数	最終 合格者数	競争率 （倍率）	採用 予定数
2023	行政	1735名	1473名	562名	146名	10.1倍	110名
	行政(教養型)	1121名	899名	413名	98名	9.2倍	80名
2022	行政	910名	512名	385名	172名	3.0倍	130名
	行政(教養型)	940名	577名	329名	121名	4.8倍	100名
2021	行政	626名	458名	332名	166名	2.8倍	110名
	行政(教養型)	890名	630名	361名	143名	4.4倍	110名

＜目次に戻る＞

●　名古屋役所の対策

名古屋市役所は、＜大学卒　教養＋専門＞で受験する場合は、愛知県同様、「教養試験」「専門試験」「論作文」「個別面接」が課される、オーソドックスな「公務員試験」です。愛知県庁や国家一般試験とは出題科目もほとんど重複しているため他の自治体との併願もしやすくなっています。

また、教養のみでの受験も可能で併願先の候補として人気です。

ただし面接試験は2回に分かれており、面接で多くの人が落とされてしまいますので、しっかりとした面接対策をしておく必要があります。

また、教養試験、論作文、面接では名古屋市の特有問題が出題されますので、「広報なごや」を読んでおくことも重要です。

＜目次に戻る＞

● まとめ（比較）

愛知県と名古屋市はともに人気自治体ですが、下表のとおり実施日が異なるため併願することができます※来年度以降は不明です

併願先の一つとして受験する場合は、試験科目・難易度（難易度は受験生のバックボーン等、人によって異なるので一概には言えません）・面接の傾向（革新的/保守的）、採用予定人数、予想年収等から戦略的に選ぶこともできます（LECで対策する場合は担任講師に相談しながら決めていきましょう）。

2023年度	愛知県	名古屋市
公式 ページ	愛知県庁HP	名古屋市HP
仕事 内容	住民と直接接するものもあるが、むしろ政策の企画・立案や条例・規則の制定や改正など、県の舵取り役といえるようなものが中心となる。	「市役所」としての住民と直接接する業務のほか、「政令指定都市」として都市計画を立案・実施していく業務も行う。
１次試験 日程	3月最終週	5月第2週
採用 予定数	2区分合わせて130名	2区分合わせて190名
受験 資格	学歴不問	国籍不問
試験 内容	【筆記試験】 出題科目としてはオーソドックスな「公務員試験」。 教養はスタンダードタイプ 専門科目は国際関係が出題されるが その他は国家一般職等と併願がしやすいい また、名古屋市とは専門科目の出題科目が 同一なので併願先として使う人も多い 論文では自治体について問われることがあるので 「広報あいち」を読んでおくことがおススメです。	【筆記試験】 出題科目としてはオーソドックスな「公務員試験」。 教養はスタンダードタイプ 専門科目は国際関係が出題されるが その他は国家一般職等と併願がしやすいい また、愛知県庁とは専門科目の出題科目が 同一なので併願先として使う人も多い 論文では自治体について問われることがあるので 「広報なごや」を読んでおくことがおススメです。
	【人物試験】 個別面接が2回あり、 最終の合否は面接のみで判断する人物重視の自治体。 教養区分で受験の方は「集団討論」も実施。	【人物試験】 個別面接2回面接の配点が大きく 合格には避けて通れない試験。
転勤 範囲	原則、愛知県内	原則、名古屋市内
初任給	212,900円 （地域手当含む／その他手当あり）	213,095円 （地域手当含む／その他手当あり）

上記の通り、どちらの対策においても筆記試験の対策のみならずしっかりとした面接対策をしておく必要があります。

また、論作文、面接では愛知県・名古屋市の特有問題が出題されますので、自治体研究をしておかなければならない点でも共通しています。

＜目次に戻る＞

---

＜お問合せ先＞

〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-6-23 第三堀内ビル14階

TEL: 052-586-5001
Mail: nagoya-k@lec-jp.com

公務員 地方上級・国家一般職 公務員 市役所